本日のブログは先月お知らせさせていただきました、シックハウス通信の第一回目です。
①住環境の現状
まずはじめに、シックハウス症候群について考えるには、住環境や生活環境の現状を理解しなければなりません。
その住宅の建材のほとんどが室内の空気汚染の原因となる化学物質を揮発する新建材を使用してたてられています。
また日常生活用品にも健康に悪影響を与える可能性のある化学物質を含んだ製品があふれています。
●化学物質やダニ、カビ⇒アレルギー疾患
●化学物質の暴露⇒化学物質過敏症
●室内の換気不足、建材から放散され続けている化学物質の暴露⇒シックハウス症候群
●電化製品、高圧電線などから発せられる電磁波⇒電磁波過敏症
また日本の住宅もこの数十年で大きく変化してきました。
昔ながらの伝統工法で建てられた住宅には漆喰や土壁、畳などが使われこれらの天然素材からは化学物質を放散しにくいものでした。
1973年ごろのオイルショックを機に省エネルギー対策の必要性が叫ばれるようになり、住宅の高気密、高断熱化推進されました。それによりアルミサッシやビニルクロスなど様々な新建材が開発されました。
しかし、その新建材の普及によるVOC(揮発性有機化合物)の問題や湿気対策、換気対策を怠ったために新たな室内環境の悪化という問題が生じました。
もともと湿気が高い日本において問題となるダニやシロアリなどに対し、木材への防アリ剤、防腐剤、畳への農薬などの様々な薬剤を使用するようになり、さらに高気密化、高断熱化を行う上で欠かせない必要な換気が行われなかったために、室内空気汚染が問題となりました。