~シックハウス通信⑤~建材から室内空気へ

2023年4月20日


 ちよっと間が空いてしまいましたが、「シックハウス通信⑤」を更新したいと思います。

今回は具体的にどのような建材が空気汚染の原因となっているかを皆さんと一緒に公式のテキストブックから勉強していきたいと思います。

●まず、壁紙、室内の天井壁面に貼られており最も広い面積をしめております。そのため室内空気への影響が大きいです。ただし自主規制で使用される化学物質の安全性も高くなり、放射量も減少しています。(あくまでも業界の自主規制であり、減少していますが、放射されています。)

壁紙として一番多く使われているのが塩化ビニル壁紙です。
その材料には可塑剤、安定剤、発泡剤、難燃剤さらに防カビ剤、抗菌剤、着色料などの添加剤がふくまれています。

●次に接着剤です。主な添加剤として、溶剤、粘着付与剤、可塑剤、硬化剤が入っていますが、特に乾燥時期に揮発性有機化合物vocが放散されます。

●次はフローリングです。多くのフローリングは複合フローリングといって複数の材料を貼り合わせる構造なので製造過程で接着剤がつかわれています。

●では畳だったら大丈夫なのかというと、畳の表面のい草の色を均一化し鮮やかに保つためより青く着色された畳が出回っています。また、害虫が発生しないように防虫処理がされています。熱処理や真空処理もされていますが防虫剤がしようされたり、い草の残留農薬も滞留しています。

●さらに美観や建材の保護のために住宅の内外装の塗料も乾燥過程においてvocを放散しております。その中でもとくに防虫剤、有機溶剤が有害です。
ちなみに「エマルジョン塗料といって有機溶剤を一切使用しない塗料もありますが劣化してくると添加されていた可塑剤や重金属が空気中に浮遊するとのことです。

(なので気をつけることは「新築の臭い」はまだ乾燥しきってないのでvocが放散されていることです。その臭いが残っているうちは充分すぎるくらい窓を開けて換気しまくりましょう、入居は出来れば1~2か月換気してからをお勧めします。)

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